日高川町松瀬、日高川漁業協同組合は4日、同町若野の日高川に産卵する親アユ6000匹を放流した。今月中旬までに計2万5000匹を放す。

 住民や企業から提供された資金を活用する海産遡上(そじょう)アユ再生プロジェクトの一環。同河川では40年ほど前までは年間1000万匹を超える天然遡上が確認されていたが、1985年ごろから低調となり、紀伊半島水害翌年の12年には27万匹まで激減した。同年から親アユの放流を始め、17年以降は400万匹を超えるようになっている。

 今年1月に日高町産湯で特別採捕した稚アユを漁協内の施設で育成。21、22㌢程度に成長した親アユをトラックで運び、ホースを使って放った。

 今後は放流場所の約400平方㍍の川底の泥などを除去し、産卵しやすい環境整備を行う。安定的なアユの遡上を目指す。

写真=若野地内の河川敷から親アユを放流