御坊市の紀央館高校グラウンドで25日、中学3年生を対象にした硬式野球の体験会が開かれた。

 野球の普及、振興や育成、けが防止の行動計画を掲げる「日本高校野球連盟200年構想」の取り組み。日高地方と西牟婁地方の軟式7チームから14人が参加し、紀央館の部員23人とともに硬式球で練習した。

 アップやキャッチボールの後、打撃、守備でグループに分かれて体験。マシン打撃で快音を響かせたり、ノックで巧みなグラブさばきを見せたり、投球では捕手を座らせ、力のある球を投げ込んでいた。

 高校生は硬式野球の魅力を伝えようと、積極的にコミュニケーションをとり、「ナイスバッティング」「ナイスボール」と盛り上げながらアドバイス。紀央館2年の中野貴太選手は「みんな元気があっていい。もっと野球を好きになってもらって一緒にやりたいです」と話し、打撃練習をしていた和歌山スリーアローズの大江智己君(河南中)は「初めての硬式。高校でも野球がしたくて参加しました。ボールを打ったときの感覚が軟式と全然違った。楽しいです」と笑顔を見せていた。

写真=高校生と一緒に硬式球でティー打撃に取り組む中学3年生