由良、日高、美浜の3町で14日、小中学校の給食に各町の特産品を使ったメニューが登場した。

 県が定めている今月の食育推進月間にちなんだ取り組み。地元の特産を知ってもらおうと、由良町のちりめんじゃこ(シラス)と美浜町の松キュウリを使ったナムル、日高町のさばコロッケがトレーに並んだ。

 さばコロッケは比井崎漁協で水揚げされたサバの切り身を使用し、紀州産の梅酢とおろし生姜で南蛮漬け風に味つけされている。ナムルに使われた美浜町の松キュウリは、煙樹ヶ浜の松葉堆肥で育った特産野菜。由良町のシラスは由良沖で獲れたシラスを昔ながらの天日干しで加工している。

 3町の給食を提供している由良町里のジョイフルランチ由良の栄養士が、県の食育月間にちなんで地元食材を使ったメニューを考案。この日の給食にはさばコロッケ、ナムルのほか、とんこつしょうゆ味で全国的に知られている和歌山ラーメンが献立となった。

 日高町の内原小学校では正午過ぎから給食が始まり、1年B組の教室では担任が地元の食材を使ったメニューについて説明し、配膳されたあと、みんなで手を合わせて楽しく味わった。

 楠リョウ君は「さばコロッケがとてもおいしい」を笑顔で話していた。

写真=おいしそうにさばコロッケを食べる男の子(内原小学校で)