任期満了に伴うみなべ町長選(町議と同時)が29日告示され、現職小谷芳正氏(71)=筋=以外に立候補者はなく、小谷氏の無投票の4選が決まった。気佐藤地内の選挙事務所では祝勝会が開かれ、小谷氏はくす玉割りや万歳三唱で支持者とともに喜びを分かち合い、まずは新型コロナ感染防止対策と経済対策を両立させていくと決意。「みなべ町に住んでよかったといってもらえるまちにしたい」と語った。

 午後5時に立候補の届け出が締め切られ、当選の一報が入ると、事務所は拍手に包まれた。支持者約200人が集まったなか、舛井多喜郎後援会副会長が「無投票当選できたのは皆さんのご支援のおかげ」と、辻村武文後援会長のメッセージを代読。小谷氏と勢津子夫人(67)に花束が贈られ、当選を祝うくす玉割りのあと、舛井副会長と西山博康副会長と3人で万歳三唱。勝利の梅ジュースで乾杯した。

 日高地方6市町の首長や郡選出県議、国会議員秘書らも祝福に駆け付けた。坂本登県議は「われわれ郡選出の3人の県議が力を合わせて小谷町政のために頑張る」、日高郡町村会長の松本秀司日高町長も「日高は一つを合言葉に、日高地方の発展に頑張っていこう」と祝辞を述べた。

 小谷氏は「当選することができ、皆さんのご協力に感謝申し上げます」と頭を下げ、「反省するところも多々ある。約束をしながらできなかったこともたくさんあるので、それらをこの4年間で一つでも前に進めていきたい」と4期目へ決意。今後取り組む施策として、新型コロナ感染予防対策と経済の両立、コロナ対策の一環としてインフルエンザ予防接種の65歳以上の高齢者、中学生以下の子ども、学校関係者、医療従事者の無料化、梅のコロナに対する機能性検証、防災広場整備とこども園の移転新築などを挙げ、「やらなければならないことはたくさんある。県会、国会議員の皆さんの力を借りながら前へ進めていく」とあいさつした。

 祝勝会後の記者の取材に対し、4期連続無投票については「町民の皆さんの協力のおかげ。今後も町民目線で行政運営したい」と述べ、まず取り組むこととしては「コロナの感染予防はもちろん、経済対策と両立させる。特に観光の復活が大切で、平常に戻る手立てをしていきたい」と述べた。

写真=小谷町長㊥、舛井副会長㊧、西山副会長と万歳三唱