定数14に対して現職12、新人3の15人が立候補し、舌戦がスタートした町議選は早くも中盤入り。各候補とも街宣車を走らせて町内をくまなく回り、お願いコールを響かせている。

 現在の情勢は「新人が優勢」「下位は団子状態で混戦では」という声が多い。安全圏は400票前後との見方で、各候補とも地元を中心に票固めに奔走している。

 28日現在の有権者数は1万433人で、前回の投票率74・65でみると7795票。単純に候補者数15で割ると519票。仮に投票率が70%で計算すると7310票で、15で割ると487票となる。

 上位は平均以上に得票することや、今回と同じ定数14で1人超過だった2008年と12年の選挙の最下位当選が338票、365票だったことなどから、安全圏は400票前後が一つの目安となりそう。ただ、3人超過の前回の最下位が387票だったことから1人超過の今回はボーダーラインが上がるとの見方もある。

 序盤戦は、新型コロナに注意を払いながら各陣営とも街宣車での運動が中心。候補者が3人乱立の芝崎地区、2人出馬の東本庄と埴田では激しい攻防が繰り広げられている。候補者のいない堺地区などは草刈り場、前回の落選票の取り込み合戦もし烈。これまで8年間候補者がなかった晩稲地区は今回、新人が出馬しており、これまで“進出”していた現職の得票にも影響を与えそう。