仁坂吉伸知事は1日、県庁で定例会見を行い、新型コロナウイルスに対する今後の取り組みなどを発表した。検査体制を充実させるほか、これまで通り各業種の団体組織で策定していたガイドラインの順守徹底を呼びかけるとした。

 今後の対策としてはPCRの行政検体をこれまでの一日60検体から100検体に増強するほか、検査機器を設置している病院を現在の10病院から16病院に増やす。複数のウイルスを同時に検出可能な機器を2病院に設置。秋から冬場に流行するインフルエンザと同時の感染拡大を防ぐため、例年以上にインフルエンザの予防に努め、市町村に予防接種を勧奨する。

 コロナ対策のガイドラインについては順守状況を公表。8月12日から27日までの期間に各事業所に達成状況を調査した結果、ほとんどの事業所がクリアしていたが、コンビニエンスストアやドラッグストアで「店内の客が多くなった時は店の外で待機してもらう」などの一部項目が守られていない事業所があった。ほか、職員の検温が徹底できていなかった博物館や美術館もあったという。

 仁坂知事は「再拡大しても対応できる体制を整えていく」と述べた。

写真=会見でコロナ対策を説明する仁坂知事