県は25日、2020年度の学校基本調査(速報)を公表した。県内の小学生は前年度より937人少ない4万4501人で、1982年から39年連続の減少。中学生、高校生も10年以上連続しての減少となり、深刻化する少子化の現状があらためて浮き彫りになった。

 小学生の数は1958年に13万9708人でピークに達し、以降は減少が続き、64年からは9万人台で推移。70年代中盤から再び増加し、78年には10万人台に回復。数年は増加傾向だったが、81年の10万6823人を最後に、毎年数百人から数千人の減少が続いている。学校数も同様に減少し、57年には446校だったが、現在は248校となっている。

 中学生の数は昨年度より176人少ない2万3633人で、2010年から10年連続減少。高校生数は昨年度より1284人少ない2万4240人、11年から10年連続の減少。幼稚園児も昨年度より664人少ない4606人だった。

 一方で、幼保連携型認定こども園は昨年度より900人多い7302人、特別支援学校は46人多い1529人、義務教育学校は40人多い743人だった。