9月29日告示、10月4日投開票のみなべ町長、町議ダブル選挙まで約1カ月。町長選に出馬を表明しているのは4選を目指す現職小谷芳正町長(70)=筋=だけで、ほかに対抗馬のうわさもなく、無投票ムードが漂っている。一方、町議選は現職2人が周囲に引退をほのめかしているが、ともに後継者を立てるとみられている。ほかに若手新人が前向き、別の男性も出馬を検討中と、選挙戦濃厚の様相となっている。
町長選に向けては、昨年12月議会の一般質問で小谷町長が早々と出馬を表明。早急に進めなければならない喫緊の課題があるとし、「次の世代によりよい形で引き継いでいくためにも誠実に全力で取り組む」と、4期目への決意を示した。
後援会(辻村武文会長)は盆明けの17日から気佐藤173―6(JA紀州アグリセンター北側)に事務所を開設。新型コロナ感染予防のため事務所開きは行わず、29日午前中に関係者のみで神事を行う。
現職が選挙準備を整える中、対抗馬は春ごろから擁立を模索する動きがあったものの、名前が挙がっては消え、現時点でも具体化していない。「このまま無投票では」との声が日増しに大きくなっており、4期連続の無投票ムードとなっている。
町議選を巡っては、年明けから定数削減について地区懇を開くなどして検討したが、最終的には現行の14のまま行うことに決めた。告示1カ月前になっても正式に出馬を表明している新人はおらず、表立っては低調ながら、水面下では候補者の擁立が活発化している。
現段階で、現職14人のうち12人は出馬の意向で、2人が今期限りでの引退の意向を周囲に伝えている。いずれも後継者の擁立を目指して人選を進めており、2新人の出馬はほぼ確実とみられている。ほかには若手男性が出馬に前向き、別にも立候補を検討している男性がおり、有権者の間では「1人、もしくは2人オーバーの選挙戦になるのでは」との見方が強い。
26日午後1時半から役場で立候補予定者説明会が開かれることになっており、ほかに新顔の出席も十分考えられることから、注目が集まっている。