JA紀州管内の御坊市と日高川町で、ゴーヤーの出荷が最盛期を迎えている。ピークは長梅雨の影響で例年より10日ほど遅れており、関西の市場を中心に100㌧の出荷を目指している。

 ゴーヤーは、九州を中心に全国的に生産されており、和歌山の出荷量は全国9位(2018年)。県内ではJA紀州が最多の出荷量となっている。日高地方で生産されている主な品種は「節成(ふしなり)ゴーヤ」で、果実は濃緑色で肉厚、苦みが少なく食べやすいのが特徴。約30年前から生産されるようになり、生産者も多かったが減少し、現在は42人が3・45㌶で栽培している。

 今年は6、7月の長雨の影響で株の勢いが弱ったため、出荷時期は例年より全体的に10日ほど遅れており、量も少ない。出荷のピークは今月末まで続き、京都や大阪などに送られる。

 日高川町入野の川辺選果場では21日、生産者から箱詰めされたゴーヤーが持ち込まれ、出荷作業が行われていた。

 JA担当者は「今後安定した天候が続き、収穫量が増えることを期待して、市場への安定出荷を目指します。栽培管理を徹底し、品質を向上させて、生産者や栽培面積の増加を図りたい」と話していた。

写真=10日遅れで出荷のピークを迎えたゴーヤー