県中部を東西に走る白馬山脈の尾根に、新たに最大出力8万6000㌔㍗(風車20基)の風力発電所建設が計画され、事業者が県に提出した環境影響評価制度に基づく配慮書に対し、仁坂知事が意見を述べた。
白馬山脈では現在、海岸寄りの西側から白馬ウインドファーム(白馬ウインドファーム㈱、風車20基)、広川・日高川ウインドファーム(エコパワー㈱、風車10基)の2事業が稼働中。今後の計画として中紀ウインドファーム(エコパワー)が建設中、中紀第二ウインドファーム(同)が環境影響評価手続き中となっており、白馬ウインドファームも風車等更新のための準備を進めている。
今回、県に配慮書を提出した新たな事業は、白馬山脈の東側、最も護摩壇山寄りの日高川町と有田川町にまたがる紀中ウインドファーム事業。事業者は電源開発㈱と住友林業㈱。5段階に分かれる環境影響評価制度の第1段階として、位置や規模の検討段階で環境保全のために配慮すべき事項の検討結果をまとめた配慮書を県に送付し、知事の意見を求めた。
仁坂知事は白馬山脈が東に行くほど自然度が高く、事業実施想定区域の全域が保安林に指定され、県立自然公園のすぐ近くであることを指摘。さらに希少猛禽類や天然記念物の生息域であることも踏まえ、慎重かつ丁寧に調査、予測、評価を行い、環境影響を回避、低減できる方策をとる必要があることを強調。配慮書について「発電所アセス省令に従って適切に作成されたとは認められない。所要の修正を行い、あらためて関係者の意見を求めること」としている。


