湯浅御坊道路・阪和自動車道4車線化事業は、有田―印南間の来年12月の完成を目指し、順調に工事が進んでいる。有田―御坊間は土工と橋梁工事を実施中で、今後舗装と施設工事に着手。御坊―印南間は土工とトンネル工事が進み、今後舗装工事を発注予定。印南―みなべ間も許可がおりて事業化され、今年度から調査等に着手予定となっている。

 有田―御坊間の湯浅御坊道路4車線化事業(延長19・4㌔)は、完成2車線で供用中の道路を4車線化する。供用路線を生かしながらの施工で、供用路線側への安全を確保。高速道路と交差するオーバーブリッジは完成2車線での整備のため、既設のものを撤去して4車線に対応したものを架設する。また、供用路線が将来の上り線や下り線となるため、供用路線と交差する箇所がある。4車線に対応したICランプを新たに整備し、交通を切り替えてからの本線部の施工となっている。

 御坊―印南間の阪和自動車道4車線化事業(延長9・8㌔)は、暫定2車線で供用中の道路を4車線化。16年6月8日に事業許可、湯浅御坊道路4車線化と同時完成を目指している。

 NEXCO西日本関西支社和歌山工事事務所によると、今年7月末現在の進ちょく状況は、湯浅御坊道路の日高川町内では、川辺第一トンネルが18年10月10日、川辺第二トンネルが19年6月25日に貫通し、橋梁下部工が進められている。御坊市内では野口高架橋上部工がほぼ完了。壁高欄施工中となっている。

 阪和自動車道は御坊市内で塩屋トンネル(271㍍)の掘削が完了。御坊トンネルの掘削や北塩屋高架橋下部工が行われており、印南町内では青垣内山トンネルの掘削に取りかかっている。

 印南―南紀田辺間の阪和自動車道逐次4車線化事業は、交通安全対策として印南ICとみなべICの分合流部に車線を増設。今年3月、印南―みなべ間の許可がおりて事業化され、今年度から調査等に着手予定という。

写真=4車線化工事が進められている御坊IC付近(NEXCO西日本関西支社和歌山工事事務所提供・7月撮影)