御坊市は、2011年度から10年間の第2次地球温暖化対策実行計画について、19年度実績をまとめた。温室効果ガス削減率は、基準年度の10年度比17・1%の削減となり、目標(7%減少)を達成した。

 計画は市役所、消防本部、水道事務所、教育委員会が管理する学校を含めた各公共施設で温室効果ガスを削減しようと策定。10年度の排出量230万3594㌔を基準に、20年度までの10年間で7%削減させる目標を立てている。

 11年度から15年度までの前期5年間はいずれも7%削減を達成したが、後期初年の16年度、使用した電気量から温室効果ガスを算定する係数を、環境省が毎年算定用に示している数値に変更。これ以降、温室効果ガス総排出量が多くなり、削減率は毎年増加となっていたが、電気使用量に係る排出係数が改善されたこともあり、削減率の目標達成につながった。

 19年度排出量は191万51㌔。担当課は「計画当初と比較すると軽油、灯油、プロパンガス、電気など多くの項目で、使用量が削減できており、職員の意識は高まっているが、ガソリンは自動車走行量が減っているのもかかわらず、使用料が増えていることからエコドライの徹底が望まれる。また、電気については排出係数の影響で大きく増減する可能性はありますが、使用量は着実に削減できているので、今後も職員一人一人が努力するとともに、市役所全体で地球温暖化対策に引き続き取り組んでいく」としいる。