みなべ町の漁業関係者らでつくる漁業振興協議会(小谷繁会長)は8日から、町内の海岸で密漁やゴミの投棄防止を啓発するパトロールを展開している。

 環境省のマリンワーカー補助事業を活用し、昨年から取り組んでいる。今年は県外からの観光客が増える8、9、10、16の4日間、堺地区の森の鼻から小目津公園までの漁港など7カ所で協議会メンバーが見守り活動を行っている。

 初日は小谷会長ら組合員6人と町職員、環境省の吉野熊野国立公園職員も参加。厳しい日差しが照りつけるなか、密漁監視中、パトロール実施中ののぼりを手にキャンプ客や海水浴客らにチラシを手渡し、「密漁防止に協力お願いします。ゴミも持ち帰ってください」と声をかけていった。ゴミ袋も手に、空き缶などを拾い集めた。

 小谷会長は「きれいな海岸で観光を楽しんでもらうため、これからも続けていきたい」と話している。

写真=行楽客に協力を呼びかけるメンバー