厚生労働省は19日、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に役立つスマートフォン向けアプリ「COCOA」の配信を始めた。Bluetoothを使ってアプリ利用者同士の接触を記録。過去14日間の接触者から陽性者が出た場合は通知が届くというものだ。利用者の記録はすべて匿名で、接触場所なども記録されないなどのプライバシーに配慮。現在は試行版となっており、24日現在、不具合の対応として陽性者との通知が届かない状態になっているなど、まだまだ修正は必要だが、近いうちにきちんと動作するアプリがリリースされるだろう。

 アプリが有効とされるのは国民の6割が導入した場合と言われている。国内のスマホユーザーは約65%なのでほぼ全員が入れなければいけない計算になり、実現は難しそうだ。また、陽性登録は陽性者自身がする必要があるなど、アプリの効果が発揮されるかどうかは利用者に委ねられている。

 日本らしい仕様と言えるが、海外はまた異なる。ポーランドの自宅隔離アプリは求められた自撮り写真を送らなければ警察に通報される。韓国の自宅隔離用のアプリも指定された隔離エリアから離れたら、警告メッセージが送信される。中東のカタールの「接触確認アプリ」では個人が特定される仕組みで、アプリをダウンロードしていないと禁錮や罰金などの刑罰もあるという。アプリ一つにしてもお国柄が出ている。ただ、今後もコロナが長引くようであれば世界統一規格のアプリも必要になってくるだろう。

 日本版アプリはまだ試行版なので、これからもっと使いやすくなっていくだろうが、いったいどこまで浸透することができるのか。今後の動向に注目したい。(城)