新型コロナウイルスの影響を受けた飲食店を応援し、お得に料理を楽しんでもらうことで、日高地方を活気づけようと、有志でつくる「御坊・日高未来プロジェクト実行委員会」が、10%のプレミアムが付いた「未来チケット」の販売を開始した。事業継続を支え合うための資金調達と地域活性化に向けた取り組みで10店舗が参加。「おいしい料理で笑顔になり、一緒にコロナを乗り越えましょう」とPRしている。

 「御坊飲食店未来チケット」プロジェクトは、御坊市湯川町財部のイタリアン「BAMBU」(バンブ)の笹佳史シェフが、親交のある御坊市野口のイタリアン「L’Albero」(アルベロ)の木戸地直紀シェフに声をかけ、実行委員会を組織。笹さんが代表発起人を務め、参加店を募った。

 チケット販売は、クラウドファンディングのサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)と、利用希望店舗店頭での2パターン。リターンは指定店で使える「前払いでプレミアムな体験(食事券)」と、「心意気支援(お礼メールとおもしろ返戻〈へんれい〉品)」を用意しており、食事券は3000円、5000円、1万円、5万円の支援額に、それぞれ10%のプレミアムが上乗せされる。心意気支援は1000円でお礼メール、1万円でメールとSNSへの広告、5万円でメールと支援者名が入った新メニューの考案。販売は7月20日までで、8月中に食事券を発送し、利用期間は基本的に9月1日から11月30日までにしている。

 笹さんは「こんなときだからこそ、私たち飲食店ができる、おいしい料理を提供することで、一人でも多くの人に笑顔になってもらいたい。また、今後もいろんなプロジェクトを企画し、御坊日高から世界に元気を発信するためチャレンジしていきます。苦しいときの手助けは価格以上の価値。プレミアムチケットのご利用はその証です。参加店舗一丸となって、おもてなしさせていただきますので、よろしくお願いします」とPRしている。

 問い合わせはバンブ℡0738―23―5335。バンブ、アルベロ以外の参加店は次の通り。

 あんちん(OTERA MAE ANCHIN、日高川町)、宴屋ずかずか(御坊市)、CoastCafe楽(日高町)、soundcafeNEIRO(日高川町)、旬菜kichen一楓(御坊市)、BALORICCO(由良町)、Fitam~HAMBURGER&COFFEE~(同)、複合マリンリゾート施設MARINE―Q(印南町)

写真=チラシを手にPRする笹さん