県は23日、県内で42日ぶり64人目となる新型コロナウイルスの感染者が確認されたと発表した。岩出保健所管内在住の20代会社員男性で、大阪府が先に発表した感染者と今月12日、大阪市内の飲食店で会食していた。県はこの男性の家族ら濃厚接触者の検査を進めるとともに、県民に対して引き続き県外への往来や会食に伴う感染リスクを啓発している。

 男性は12日、大阪市内の飲食店で友人7人と食事、16日には39・7度の発熱とのどの痛みがあり、翌17日に熱は下がったが、大阪府が20日、友人7人のうちの1人の新型コロナウイルスに感染を確認したと発表。大阪市保健所から連絡を受けた県が22日、濃厚接触者として男性のPCR検査を行ったところ、23日、陽性が判明した。

 この男性は大阪府内の会社に勤めており、15日と発熱・解熱後の18日に自家用車で出勤。県は男性の家族3人と、県内在住の同僚1人を濃厚接触者として検査し、うち家族2人の陰性を23日までに確認している。

 県内では今年2月13日、湯浅町の済生会有田病院勤務の50代男性医師に陽性が判明。県内第1号のコロナウイルス患者となり、以後、病院の医師や入院患者、家族らに感染が拡大。県内初のクラスターとなった。その後、4月中旬には紀の川市の打田中学校、下旬には橋本市のデイサービスセンターさくら苑で相次いでクラスターが発生したが、5月12日、大阪に遊びに行った男性の陽性が確認されて以降、新たな感染者は出ていなかった。

 野㞍孝子福祉保健部技監は「県外に行くなとは言えないが、同じところで食べたりお酒を飲んだりする場合は、感染の危険性があるということを認識しておいてほしい」とし、「引き続き手洗い、消毒、人と接するような場でのマスク着用など、感染予防対策をしていただきたい。県外に行って数日のうちに症状が出た場合は保健所に相談を」と呼びかけている。