美浜町の特定非営利活動(NPO)法人日ノ岬・アメリカ村(小薮清信理事長)が主催する語り部ジュニア養成教室「Let’s KATARIBE」は21日、旧三尾小学校で第2期の開講式を行った。

 新型コロナウイルスの影響で2カ月遅れとなったが、地元美浜町のほか御坊市、日高川町から2期生7人が参加。語り部ジュニアリーダーの柳本文弥さんが三尾の歴史や英会話、外国人客のガイドなど活動内容を説明し、「たくさんの人と出会え、楽しく、学校の勉強とは違ったことが学べます。いろんな体験ができるようお手伝いしますので頑張ってください」とあいさつした。

 講師陣と受講生一人ひとりが自己紹介し、1期生の活動の様子の動画を見たあとは、1期生から継続参加の栗林愛結さん(和歌山信愛大2年)、黒谷未来君(御坊中1年)の案内で、カナダ移民の先駆者工野儀兵衛やクヌッセン機関長、三尾の名物紹介の壁画があるバス停や法善寺、カナダミュージアムなどを見て回った。授業は7月5日から開始される。

 2期生の祭本佳江さん(日高附属中3年)、知里さん(同1年) 姉妹は、「姉が1期生として参加して、楽しそうだったので参加しました。英語が上手になりたいです」と話していた。

 語り部ジュニアは、美浜町地方創生事業「日の岬・アメリカ村の再生とふるさと教育」の一環。2年間の活動で、英語と三尾地区のカナダ移民の歴史などを学び、外国人観光客などのガイドを目標にしている。 

写真=アメリカ村バス停にある工野儀兵衛らが描かれた公衆トイレの説明を聞く2期生