都会の家族連れらにゆったりとした田舎暮らしの時間を提供している民間有志団体、印南町移住定住交流会が、拠点となる羽六の民泊施設「こさめ庵」近くの用地を整備し、キャンプ場を本格オープンさせた。

 同交流会は「田舎をにぎやかにしよう」と集まった農業、漁業者、議員、役場職員ら異業種のメンバーで構成。毎月、意見交換の場を持ってまちの未来について考えている。

 古民家を活用した民泊施設のこさめ庵は、地元で大工と農業をしている上西幸彦会長(57)の旧実家で、一部リフォームして宿泊や自炊ができるほか、昔ながらのかまどやまきで沸かす風呂、木工体験施設もある。

 キャンプ場はこさめ庵の県道向かい(清流小学校北)にあり、面積は約500平方㍍。段差があった部分を平らにするなど整備し、10張以上のテントが張れるスペースを確保。宿泊客が農業を体験できる畑もつくり、自分たちで種をまいて、秋に収穫することもできる。普段の草引きなどの管理は上西会長が行う。水道も引いたが、あえて炊事場は設置せず、山や川がある大自然の中で、できるだけ原始的なキャンプを楽しんでもらう。敷地内には木彫りのカブトムシや魚のオブジェも飾ってサバイバルムードを演出。カブトムシの飼育箱も設置している。すでに海南市とかつらぎ町から2組の親子がキャンプ体験に訪れ、夜にはすぐ近くの切目川で飛ぶホタルに大喜びだった。

 上西会長は「御坊市のキャンプ場などは炊事場もあって便利だが、あえて不便な中で田舎のキャンプを味わってもらいたい。まずはまき割りをして火をおこす体験から始めてもらいます」とし、「新型コロナウイルスも落ち着いてきたので、県外からも徐々に客を呼び込みたい」と話している。

 キャンプ用のテントは貸し出し用に4張用意しており、持参もOK。宿泊料金は民泊施設もキャンプ場も同じで、1泊大人2000円、中学生以下1000円、幼児無料。一日体験はいずれも半額となる。問い合わせは090―9041―7189。

写真=キャンプ場をバックに上西会長(写真奥は清流小)