新型コロナウイルス感染症の影響で高校野球春のセンバツに続いて夏の甲子園も中止となったことを受け、南部高校硬式野球部OB会(上田二朗会長)ら紀南のOB会、市議会や町議会有志らが4日、田辺市役所で県高野連の愛須貴志会長に和歌山県大会の開催を要望した。独自の地方大会開催を求める声は県内全域に広がっており、紀南の有志メンバーは「高校球児に晴れ舞台を」と切実な思いを伝えた。
愛須会長が田辺市内での会議に出席後、田辺市役所に来庁してもらった。真砂充敏市長とみなべ町の宮﨑繁幸町議ら紀南地方の市会議員、町議会議員ら5人が市長室で愛須会長に要望。真砂市長は「和歌山市を中心とした紀北地方でも署名活動が行われており、地方大会開催を要望する声は高野連にも届いていると思います。田辺市や紀南地方でも機運が盛り上がっており、皆さんの熱い思いを伝えさせていただきます」と、議員有志約50人分の署名とともに地方大会開催を求める要望書を手渡した。町議有志からは紀南地方の各校野球部OB会等の署名約100人分と要望書が手渡された。
出席者からは「新型コロナ感染予防対策として、会場を分散して開催する方法があるとすれば、田辺市や上富田町にも立派なグラウンドがあるので、ぜひ使ってください」、「春のセンバツが中止となったとき、子どもたちには『夏があるから頑張ろう』と励ますことができたが、今はかける言葉がない。一生に今しかないこの夏に、選手たちがグラウンドで躍動する姿を見れることを切実に願っております。晴れ舞台をつくって、子どもたちが球場やグラウンドを去る日に『ありがとうございました』と立派にあいさつできるようになることを希望します。紀南でも機運が盛り上がっていることをお伝えしたい」と思いをぶつけた。
愛須会長は今月9日に理事会が開かれるとし、「皆さんの熱い思いは本当にうれしいですし、私たちにも大きな力になります。理事会でもこの思いを伝え、実現できるように頑張りたい」と話した。
独自の地方大会開催は各都道府県で検討されており、すでに開催を決めた自治体もある。和歌山県内でも開催を求める署名活動などが展開されている。
写真=真砂市長が愛須会長㊨に要望書を手渡した


