今月12日、和歌山市内在住の40代男性が新型コロナウイルスに感染したのを覚えているだろうか。県はこの男性が緊急事態宣言が発令されているゴールデンウイークの真っただ中、天王寺へ遊びに行っていたと説明した。
果たしてこの男性が天王寺に遊びに行ったことまで発表する必要があったのか。コロナ患者が出た場合に、患者本人からのヒアリングによる感染ルートの把握が感染拡大防止に重要となるが、こんな発表をすると、今後、患者が正確な行動履歴を言わないのではないかと危惧される。例えば3密となる接待を伴うナイトクラブやライブハウスなどに行った場合は、なおさら後ろめたさもあると思われるからだ。
しかし、後日の会見で、仁坂吉伸知事の見解は違った。以前から、感染者の中には行動履歴にうそをつく人も確認しているという。ならば、とにかく感染者を出さないことが大切で、感染リスクが高い大阪へ行かせないことも重要な手段。今回の発表は「大阪に行けば感染しますよ」という啓発になった。
筆者は、この発表に違和感がないどころか、本音を言えば、みんなが大変な思いをして自粛生活をしている中で、自分勝手な行動を取る人には、罰則を与えてもいいぐらいだと思う。もし、感染が拡大し、死者でも出たら…。普通に自粛生活して感染するなら仕方ないが、高い感染リスクを知っていながらの行動は罪だと言える。
政府は去る25日、緊急事態宣言を全面解除したが、今月末までは引き続き都道府県またぎの移動は自粛。首都圏や北海道を含め全国的に移動制限が解除されるのは19日から。まだあと少し、我慢である。(吉)


