日高地方でも、アフターコロナに飲食店へ来てもらう「未来チケット」のプロジェクトが動いている。新型コロナウイルス感染防止対策としての自主規制等で、売り上げが減少した飲食店の事業継続を支え合うための資金調達と、将来の利用による地域活性化に向けたきっかけづくりの取り組み。御坊市・日高郡未来プロジェクト実行委員会が、一緒に盛り上げる仲間を募っている。

 「御坊飲食店未来チケット」プロジェクトは、御坊市湯川町財部のイタリアン「BAMBU」(バンブ)の笹佳史シェフが、親交のある御坊市野口のイタリアン「L,Albero」(アルベロ)の木戸地直紀シェフに声をかけ、実行委員会を組織。笹さんが代表発起人を務める。

 プロジェクトは、クラウドファンディングのサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」を利用。参加飲食店全体への支援金を受け付け、参加店舗へ均等に分配する「応援型」と、店舗を指定して食事券を購入してもらい、10%のプレミアムを上乗せした食事券を送る「店舗指定型」の2方法で支援金を募集する。

 参加は無料だが、資金調達ができた店舗は利用サイトの手数料や食事券の送付料金が必要。日高地方の飲食店や食事を提供する旅館等に参加を呼びかけている。参加店舗の募集は6月10日まで。同16日から支援金の募集をスタート、8月1日から食事券を発送するスケジュールで進めている。

 笹さんは「まずは少しでも資金の足しになればいいなと思っています。そして、お店に足を運んでもらうきっかけにできれば。『密』が避けられ、生活固定費が抑えられる田舎に注目が集まっているこのタイミングは大チャンス。協力できる仲間が集い、変化する前向きな活動をするきっかけにしたい。お客さんを御坊日高で奪い合うのではなく、来てもらえるまちづくりをしませんか」とPRしている。問い合わせはバンブ℡0738―23―5335、アルベロ℡0738―20―1980。

写真=「一緒に頑張りましょう」と笹さん