美浜町が6月からスタートさせる防災行政無線戸別受信機の設置事業について、町内の電気事業者でつくる設置組合(志賀定信組合長)が27日、取り付け方法や訪問時の新型コロナウイルス対策の会議を開いた。

 町で進めている防災行政無線(町内放送)のデジタル化改修に伴い、現在各戸で使用されている受信機や防災ラジオは、2021年4月から町内放送が受信できなくなるため、今年3月末時点で60歳以上の人が居住する世帯、町内で営業する事業所、店舗の希望者に新しい受信機を無償貸与する事業。同組合が新受信機の取り付けを請け負う。

 会議では、町から同事業の委託を受けている㈱サイバーリンクスの社員から、電波の受信状況の確認方法などの説明を受けた。また、戸別訪問で設置を行うため、新型コロナウイルス対策についても、マスクの着用や手指の消毒を徹底することを確認のうえ、組合員にマスクと消毒液が配布された。高齢者を狙った詐欺も多いことから、写真付きのネームプレートや申し込み時の書類を持参することも決め、住民が安心して訪問を受けられるよう取り組む。

 今月28日現在、設置の申し込みは1273件で、6月から順次取り付けが行われる。デジタル受信機の無償貸与は現在も申し込みを受け付けている。

 詳しくは担当の役場防災企画課℡0738―23―4902。

写真=デジタル受信機の取り付け方などを聞く組合員