県教育委員会が取り組んでいるゴールデンキッズ(GK)発掘プロジェクトで、第13期生追加10人と第14期生32人のメンバーが決まった。13期生追加は小学5年生、14期生は同4年生で、昨年度に選考会を開いて体力、運動能力の優れた子どもたちを発掘。本紙エリアからは14期生に女子2人が認定され、小学校卒業まで専門家による育成プログラムなどを受けて世界に羽ばたくアスリートを目指す。

 同プロジェクトは、2006年度にオリンピックをはじめとする国際舞台で活躍できる競技者の輩出を目的にスタート。1期生から13期生までは30~50人ずつ選出された。昨年度は秋から冬にかけて第1、2ステージの選考会が開かれ、第1次には610人の小学3、4年生(当時)から応募があった。選考会では20㍍走、立ち幅とび、オーバーヘッドスロー、反復横とび、3㍍×5往復ダッシュなどで運動能力を判定した。

 本紙エリアの2人は、酒田樹姫(じゅき)さん(日高川町小熊・川辺西小4年)と、林紗良さん(美浜町田井・松原小4年)。酒田さんはバレーボールチーム、川辺ひかりでセッターとして活躍しており、「まず今年、6年生が近畿大会に出場できるように頑張りたい」と抱負。林さんはこれまで特定のスポーツクラブに所属した経験がなく、「苦手な長距離走で速く走れるようになりたい」と当面の目標を掲げている。

 今年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で新メンバーの認定証交付式が中止。13期生追加と14期生の計42人には認定証を郵送した。

 育成プログラムは今月分まで中止が決まっており、いまのところ来月中のスタートへ準備を進めている状況。来月から来年3月まで残り25回については身体能力向上、知的能力開発、食育、保護者サポートなどのテーマはそのままだが内容は一部見直しがあるようだ。

 2020年度も事業は継続され、秋から冬にかけて新しいGKの選考会が開かれる。