春の褒章で日高地方から、和歌山家庭裁判所田辺支部の調停委員小谷眞千子さん(68)=みなべ町芝=が藍綬褒章を受章する。
小谷さんは2002年4月から家事調停委員、2年後の04年からは田辺簡易裁判所の民事調停委員も兼務している。調停は紛争当事者双方の間に入って話し合いで解決を図ること。調停委員は、申立人、相手方双方の話を聞き、どちらの言い分が正しいかを決めるのではなく、アドバイスなどを送って解決の糸口を見つける手伝いをするのが役割。家事調停は離婚や相続、遺産など家庭の中に起きた問題、民事調停は金銭の貸し借り、交通事故、近隣トラブルなどで、両方の調停委員を務める小谷さんが取り扱う内容は多岐にわたる。「私は主婦で、弁護士さんのように専門知識があるわけではないので、事前にしっかり勉強し、一市民の立場で考えることを心がけています」と常に向上心と緊張感を持って業務にあたっている。田辺調停協会の副会長や監事も務め、会の発展にも尽力している。
「とにかく相手の話をよく聞く」ことがモットー。離婚調停であっても、人によってケースはすべて違う。「これでよかったのかなという思いはいつもありますが、話を聞いただけですっきりしていただける方もいますし、うまく成立して喜んでもらえたときはやりがいを感じます」と笑顔。受章に「びっくりしました。身に余る光栄です。多くの皆さんの支えがあったからこそと感謝しています。これからも聞く力を養い、勉強を忘れず任期最後まで務めていきたい」と話した。
写真=藍綬褒章を受章する小谷さん


