本来なら2週間後に迫ったゴールデンウイークに胸を躍らせている時期だろう。今年の連休はどこへ出かけようか、いろいろ思い浮かべるだけで楽しかったはずだ。児童生徒は新しい学校生活に少し慣れてきたころだろうか。そんな状況は今年は一変。新型コロナウイルス禍、学校は臨時休校、大人も含めて不要不急の外出を控えることが浸透し、出かけるなんて先の先。まずは感染拡大を少しでも防ぐため、国民が一致団結するとき。楽しみは先に取っておいて、いまは家で出来ることを楽しみたい。
15日、厚生労働省クラスター対策班で北海道大学の西浦博教授が、コロナ対策を全くとらなかった場合、国内では85万人余が重篤患者となり、そしてうち約半数の41万人が亡くなる恐れがあるというショッキングな試算を発表した。日本では今、国民挙げて予防対策を心がけているため、このような結果にはならないだろうが、西浦教授が提唱する「人との接触を8割削減」という目標達成へ向けて、あらためて行動変容を求める意味も込めた数字だととらえたい。まだ感染者が少ない和歌山県にもいえることだ。
人との接触を10人から2人に減らすのは簡単ではない。会社勤めの人なら自宅でテレワークするのが最善だろう。職種によって可否はあるが、一つの会社でもできる部署があるなら、これを機会にやってみてはどうだろう。うつらない、人にうつさない一人の努力が他人を助けることになる。それは最前線で奮闘する医療従事者を助けることにもつながる。それでも感染リスクは誰にもつきまとう。感染者を悪者扱いするようではワンチームになれない。すべてにおいて人に優しい日高地方を目指そう。(片)


