新型コロナウイルス感染予防対策として安倍晋三首相肝いりの布マスクが、緊急事態宣言が出された7都府県の世帯や全国の介護施設、妊婦らに一足早く届けられている。日高地方でも15日、市役所や各役場に妊婦用の布マスクが届き、順次対象者に配布。洗って再利用可能だが、今回送られてきた妊婦用は1人1、2枚しかなく、印南や美浜町では独自に使い捨てマスクを追加するなどして対応している。
安倍首相は国民のマスク不足に対する不安を解消するため、洗って再利用できる布マスクを政府が一括して購入し、全国5000万世帯に2枚ずつ配布することを表明した。この布マスクは、安倍首相が国会答弁などの場で使っているタイプで、「大人の男性には小さい」「世帯当たり2枚では足りないのでは」などの批判も込めて話題となり、〝アベノマスク〟とやゆする声もある。
先行して政府から妊婦に対しては原則月2枚が配布される予定。布マスクのタイプは複数あり、印南町役場に届いたのは縦9・5㌢、横13・5㌢で、市販の普通サイズと比べ3分の2ぐらいの大きさ。同町では15日から職員が、マスク着用、消毒の徹底などのうえで、順次対象者31人宅を訪ねて手渡しており、使い捨てマスク14枚(7枚入り2袋)も上乗せして配布。受け取った妊婦の高橋栞奈さん(21)=印南=は「マスクの残りが少なかったので助かります。アベノマスクも洗濯して使えるのでありがたいです」と話していた。
美浜町では来週早々に郵送し、独自に使い捨てマスク7枚を追加。啓発のチラシも同封する。日高川町は今週中にも郵送。御坊市は母子手帳発行時の配布を検討。由良、日高、みなべの各町も今後、配布方法などを決めていく。これとは別に、日高川町は3月上旬に7枚、4月上旬に10枚の使い捨てマスクを独自に妊婦に郵送している。
一方、一般家庭用の布マスクは今後、政府から郵便で送付される。
写真=布マスクや使い捨てマスクを妊婦に配布(印南町)

