臨時休校中となっている日高地方5町(御坊市日高川町中学校組合含む)の中学校で6日、卒業式が行われた。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、各校とも出席は卒業生と保護者、教職員のみで時間も短縮。式を中止した印南町の4中学校でも卒業証書の授与は行われ、日程を17日に延期した御坊市と19日に証書授与のみ行う日高附属中を除く15校480人が学び舎を巣立った。

 御坊市日高川町組合立大成中学校は、卒業生54人と保護者65人が出席。卒業生は全員マスクを着用、保護者向けにもマスクを配布して消毒液も置き、各席の間隔は約1・5㍍空けて配置した。

 西山正紀校長は式辞で「来賓祝辞や在校生の贈る言葉はありませんが、証書を受け取る姿を保護者の方に見ていただきたいと、できる限りの対策をして実施しました」と前置きし、卒業生たちには「失敗と書いてせいちょうと読む」という野村克也氏の言葉を取り上げ、エールを送った。式の後には卒業生たちが両親への感謝の歌をうたい、会場には涙ぐむ参加者の姿が見られた。式は50分程度で終わり、通常より30分以上短縮。会場の壁には在校生不在でさみしくならないようにと、全教職員が厚紙を切り抜いて作ったハトや桜の花びらで飾った。

 印南町では4中学校の卒業式が中止となったが、各校体育館で卒業証書の受け渡しのみが行われた。来賓や保護者らの出席はなく、生徒は全員マスクを着用。印南中学校は栖原伸精校長が生徒一人一人に卒業証書を手渡し、「新型コロナの感染拡大の影響でいままで通りの卒業式ができず申し訳ないが、こうやって直接、卒業証書を渡すことができたのはうれしく思う。皆さんは励まし合い、助け合えるいい学級。そんな集団を大切にしてこれからも頑張ってほしい」とはなむけの言葉を送った。