新型コロナウイルスの感染者が出た湯浅町の済生会有田病院が4日、通常業務を再開した。同病院では先月13日に50代男性医師が県内で初めての陽性判定となり、その後も感染者が相次いだ。病院は14日から外来診療を停止していたが、院内の医師や入院患者ら全員の陰性を確認し、伊藤秀一院長は「2週間にわたって完全に院内で新型コロナウイルスがなくなった」と安全を宣言した。

 同病院内では50代の男性医師、別の50代男性医師、70代男性と60代男性の入院患者、70代の男性と同室に入院していた60代の男性の計5人の感染が確認された。

 病院は発生直後の14日から新規患者の受け入れを停止。県と協力しながら早期再開に向けて取り組み、これまでに医師、看護師、職員、入院患者、出入り業者ら計474人の検体検査が完了。感染が確認された5人を除くと、全員が陰性となった。院内で最後に感染者が出た先月18日以来、今月3日で2週間が経過したことと合わせて今回の業務再開に至った。

 4日には安全宣言が出され、同日朝、病院の入り口で伊藤院長が「発生後、経営を顧みることなく、対策に全力を挙げた。2週間にわたって院内にコロナウイルスが完全になくなり、外来、入院、手術などすべてを再開する。これからも地域の人のために職員一丸となって取り組んでいきます」と述べた。県の野㞍孝子福祉保健部技監も「今後も県としても全力挙げて拡大防止に努めていく」と語った。

 今後の病院の課題については▽院外からのコロナウイルスの持ち込みを防ぐこと▽通常業務を軌道に乗せること――の2点を挙げ、対策として家族以外の面会は原則禁止などとしている。

写真=安全宣言を行う伊藤院長㊧と野㞍県福祉保健部技監