国内の新型コロナウイルス感染拡大を受け、依然としてマスクの品薄状態が続くなか、今度はトイレットペーパーやティッシュペーパーが品切れになる店が相次いでいる。発端は「原材料が中国から輸入できなくなる」といった誤った内容のSNS投稿で、政府や業界団体がデマであると注意喚起を行っているが、日高地方のドラッグストアなどでも商品がない空の棚が目立つ。

 香港やシンガポールでは先月上旬からトイレットペーパーが品薄状態にあるとの報道があり、日本国内も感染者の拡大とともに人々の不安が広がるにつれ、マスクと同様にトイレットペーパーやティッシュの買いだめ傾向が広がった。ツイッターなどSNSで「紙製品の原材料が中国から輸入できなくなる」「トイレットペーパーもマスクと同じように買えなくなる」といった嘘の情報が広がり、大量に買い込む人が続出し、売り場から一時的に商品がなくなる状況となっている。

 この状況を受け、経済産業省や業界団体の日本家庭紙工業会は先月28日、トイレットペーパーなどの供給量、在庫は十分にあると発表し、安倍晋三首相も29日の記者会見で「事実ではないうわさが飛び回っている。十分な供給量が確保されている」と強調したが、買いだめ傾向に歯止めはかかっていない。

 日高地方も例外ではなく、スーパーやドラッグストアでは、トイレットペーパー、ティッシュペーパーが売り切れ状態。御坊市のドラッグストアでは先月28日から急激に売れ始め、1人で4つ、5つ購入する人もいたという。店側は買い占めを防ぐため、個数を制限して販売しているところが多く、「メーカーは欠品しておらず、順次入荷します」「マスク不足が解消されず、必要なものが手に入らない不安はあると思いますが、通常通りの買い方をしていただければ供給できます」と冷静な対応を呼びかけていた。

写真=ティッシュとトイレットペーパーが消えた商品棚(スーパードラッグキリン御坊国道店)