新型コロナウイルスの感染が拡大する中、お年寄りが入所している老人ホームなどの施設にも影響が広がっている。高齢者が感染した場合、重症化するリスクが高いため、緊急時以外の面会を中止にし、職員らも体温を測定することなどを行っている。施設の関係者によると、「利用者の家族らに協力をいただいている。大きな混乱はない」という。
厚生労働省は先月末、東京都の介護老人保健施設で職員の感染が判明したことを受け、自治体を通じて「特別養護老人ホームなどは、緊急時でやむを得ない場合以外、可能な限り面会を制限することが望ましい」などとする通達を出した。これを受け、特別養護老人ホームなどを運営する事業所が対応。日高地方の各施設でも、原則として面会を中止としている。
ほかにも、物品の納入などで施設に出入りする業者の受け渡しは玄関など限られた場所で行い、施設内の機器の点検などに対しても作業者に体温の測定などを求めている。入所者が37・5度以上の発熱や呼吸器障害が2日間続いた場合は保健所に連絡するようにし、職員も出勤前に体温を測ることも行っている。各施設ともインフルエンザなど感染症が流行した場合、これまでも面会中止としたことがあるが、今回は体温測定を行うなど今までよりも厳重だという。
日高町の特別養護老人ホームひだか博愛園みちしおの職員は、「高齢者が生活しているので、感染すれば重症化するリスクも高い。家族らが利用者と会えないということは心配だろうし、一日も早く終息してほしい」と話している。
写真=玄関前には面会中止の張り紙(ひだか博愛園みちしお)


