原付で自転車の男性をひき逃げしたとして、御坊署は26日、御坊市島の男(69)を過失運転致傷と道路交通法(救護義務・報告)違反の疑いで逮捕した。容疑を一部否認しているという。

 調べによると、男は同日午前6時ごろ、御坊市湯川町財部の国道42号を原付で南進中、前方を走っていた自転車に追突、転倒させ、乗っていた30代の男性に大けがをさせる交通事故を起こしたにもかかわらず、救護することなく、また警察署に報告しなかった疑い。現場は財部交差点南約100㍍で、通りかかった救急業務中の市消防職員が事故を見つけ、通報し、署員が駆けつけたところに男が戻ってきた。

 事故当時は雨が降っており、日の出前で真っ暗。男はアルバイト、自転車の男性は帰宅中だった。男性は御坊市内の病院に搬送されたが、頭から血を流し、頭蓋骨骨折や外傷性くも膜下出血の重傷。男は「自転車には当たったが、人には当たっていない」と容疑を一部否認しているという。