御坊市塩屋町南塩屋の県農業試験場暖地園芸センターで、新たな研究温室や実験棟の建設工事が進められている。統合環境制御による特産野菜・花きの施設園芸の新たな技術開発に向けた事業。ミニトマトやスターチスの施設栽培の生産性、収益性の向上につなげていく。
内閣府の地方創生拠点整備交付金で、昨年秋着工。炭酸ガス発生機やヒートポンプ、細霧冷房、複合環境制御装置などを装備した研究温室5棟、苗テラスなどを設置した育苗実験棟、野外型人工気象室を建設しており、今年度末までの完成を目指している。
研究温室は1985年ごろ建てられた既存施設の一部を更新。新しいハウスは換気のための天窓や側窓を自動開閉にし、ハウス内の環境制御について生産性を高める試験を行っていく。育苗実験棟では苗の低温管理について実験を実施。野外型人工気象室は温度や湿度、二酸化炭素量を調整し、植物の反応、生育を調べる。
これら新しい施設の完成で、ミニトマトやトルコギキョウのICTを活用した複合環境制御技術の開発が進む計画。スターチスやエンドウ育種の効率化も期待されており、藤岡唯志所長は「今後も引き続き、野菜・花きの収益性の高い施設園芸に寄与する技術開発を進めていきたい」と話している。


