御坊市の社会医療法人黎明会北出病院リハビリテーション科に勤める理学療法士の根来拓弥さん(31)が、訪問リハビリのエキスパートとされる、日本訪問リハビリテーション協会の認定訪問療法士に認定された。訪問リハビリは、病院で行う急性期のリハビリと違い、日常生活の自立支援に重点を置いているのが特徴。根来さんは「もっと多くの方に訪問リハビリについて知ってもらい、さらに良質なリハビリを提供していきたい」と話している。
訪問リハビリは、病院で行う急性期や回復期のリハビリの出前と思われがちだが、実際は生活期のリハビリに位置付けられ、退院直後の患者らの自立をサポートするのがメイン。できないことを手伝うのではなく、できないことをできるようにするサービスが求められており、根来さんはこのような訪問リハビリをもっと多くの人に知ってもらおうと、認定訪問療法士に挑戦した。
同療法士は社会に貢献できる優良な訪問リハビリの人材育成・確保を目的に、協会がスタートさせた制度。理学療法士、作業療法士、言語聴覚士のいずれかの資格を持ち、5年以上の実務経験などの要件がある。根来さんは基礎、技術、応用の研修を受け、これまでの訪問リハビリの事例と実績をレポートで提出。大腿骨を骨折した患者が、訪問リハビリによって歩く能力が向上するとともに、新たにさまざまな趣味に取り組むようになった事例などをまとめ、書類審査をクリアした。同療法士の認定を受けているのは今年8月1日現在、全国で624人。
同療法士に認定されたからといって特別なことができるわけではないが、訪問リハビリの中心的存在であり、質の高いサービスを提供するリーダーとして期待される。根来さんは、「リハビリで能力が向上して『こんなことができるようになったよ』と言ってもらったり、リハビリを〝卒業〟(終了)して生活されていたりするとうれしく、それが一番のやりがい。悪くなる前、予防の段階で相談してもらえれば。介護予防を含む訪問リハビリの需要は今後ますます増加してくると思われます。知識、技術ともに日々精進し、良質なリハビリを提供できるように頑張りたい」と話している。
写真=認定証を前に根来さん


