教師の不祥事が後を絶たない。全国的には神戸の小学校で起きた先生同士のいじめが大きなニュースとなり、県内でもわいせつ行為や体罰、飲酒運転が相次ぎ、日高地方では今年、小学校の先生の盗撮が話題となった。

 もちろん、事件を起こすのはごく一部の人間。ほとんどの先生は日々、教育に情熱を傾け、いじめや不登校にも親身になって対応されている。人間同士、心を通わせて成長を支援する。人に教え、人を育てる――これほど尊い職業はない。

 正月はあちこちで同窓会が開かれ、2日と3日には3件の同窓会にお邪魔し、マイしんぶんを発行させていただく。いま、日々の仕事に加えてその製作に追われているが、先日、初対面の先生方に話をうかがうなかで、不覚にも涙がこぼれた。

 恩師として招かれ、出席する同窓会とはどういうものなのか。招待されることの喜びはもちろん、久しぶりに会う教え子の近況を聞く楽しみ、立派に成長した姿を見る驚きもあり、さぞかし愉快なひとときにちがいない。

 しかしある先生は、こんな話を聞かせてくれた。「私のように長年、教師をしてきた人間にとって、同窓会は楽しい反面、つらく悲しいこともあるんですよ」。それは、病気や不慮の事故で自分より先に亡くなってしまった生徒がいるということ。

 担任をしたクラスの生徒であれば、面談や放課後の教室で、「将来はこんな仕事をしたい」「こんなことをやってみたい」と夢や希望を語ってくれた。その輝く未来を奪われた無念を想うと、胸が締めつけられるという。

 生徒の喜び、悲しみを自分のことのように分かち合う。自らを鑑として人を育てる先生は、そんな親のような愛情を持って生徒たちと向き合っていただきたい。(静)