ここ最近、地球の歴史や宇宙に関する取材が2件あった。1つ目は日高川町の天文公園で開かれた「富良野自然塾」の出張講座。地球46憶年の歴史をインストラクターが楽しく説明する教室。地球は誕生してから炎や氷に包まれたり、何千年も雨が降り続いたりし、やがて海の中で生物が生まれ、進化を経て人類が誕生する。地球の長い歴史に比べれば人類の歴史など、ほんのわずかにすぎないことを感じた。
もう1つは小惑星「リュウグウ」から地球に向けて帰還中の探査機「はやぶさ2」の計画にかかわっている北海道大学教授の圦本尚義さんの講演。日高高校の日高未来塾講演会として生徒たちに話した。地球に飛来した隕石一つからさまざまなことがわかること、リュウグウについてははやぶさ2から送られてきた映像をもとに他の惑星との違いなどを話し、来年下旬ごろに持ち帰るとみられるサンプルへの期待を語った。
生徒からは「宇宙人はいますか?」の質問があった。生徒らしいユニークな質問だが、圦本教授は「いると思います。皆さんが結婚するころには宇宙人からのコンタクトがあるかもしれません」と丁寧に答えていた。
地球46億年の中には、人が住めない時代がほとんどだが、その中で進化を遂げて人類が誕生した。そう考えると今は人が住めないような星でも、遠い未来に生物が誕生するかもしれず、もしくは過去に存在していたかもしれない。宇宙の魅力は、そんな可能性に満ち溢れているところだ。圦本さんは生徒への回答で、そういった魅力も伝えたかったのだろう。講演をきっかけに興味を持ち、圦本さんのように宇宙の謎を解明する研究者が誕生することを願いたい。(城)


