御坊市が新町地区に建設を進めている津波避難タワーは、近く完成し、市内の津波避難困難地域は全て解消される。津波避難タワーの建設は薗、名屋に続く3地区目で、夜間対策としてみちびき(準天頂衛星システム)の災厄通報(災害・危機管理通報サービス)に対応したLED照明灯を全国初導入。21日に竣工式が行われる。
市によると、新町地区は、2013年3月に県が公表した南海トラフ巨大地震による津波想定で浸水深約5・2㍍、地震発生から25分後に浸水が始まるとされている一方、付近に高台や新たに津波避難ビルの指定可能な建物がないため、津波避難困難地域になっており、解消へ向けてタワーを建設。場所は小竹八幡神社の北東約100㍍で、今年3月26日に着工した。
タワーの高さは13・87㍍で、避難スペースの面積は378・9平方㍍。対象になっている全ての住民(想定避難者数690人)が避難可能になる。みちびき対応型ソーラー照明は、みちびきから送られる政府機関(気象庁)が発令した災害情報を受け、その情報が当該地域向けの「緊急地震速報」「大津波警報」「津波警報」だった場合、あらかじめ設定した最低照度から最高照度へ切り替わる仕組み。夜間に大地震が発生した場合の津波避難対策を講じた。
建設費は設計施工一括発注で3億996万円、設計・監理・施工は谷口組(御坊市)・寺前則彦設計室(印南町)特定建設工事共同企業体。
竣工式は現地で21日午前10時から。テープカットや餅まきで完成を祝い、その後、見学が行われる。
写真=新町地区に建設されている津波避難タワー

