来年2月4日告示、9日投開票の印南町議会補欠選(定数1=町長選と同時)へ向け、新人第1号となる島田の木村栄一氏(62)=農業・無所属=が4日、出馬を表明した。ほかに町内では若手男性も出馬準備を進めており、無投票ムードの町長選とは対照的に、1議席を巡る激しい選挙戦に突入する公算が大きくなっている。

 町議会では昨年12月20日、任期途中に玄素彰人氏が辞任して今年4月の県議選に立候補し、欠員1となっていた。公職選挙法に基づき、直近に町長選がある時はいわゆる「便乗選挙」として補欠選が同時に行われる。任期は前任者の残任期間で、2021年8月31日までの約1年半。

 新人の木村さんは1980年3月、琉球大学教育学部を卒業し、4月から中学校教員として丹生中に勤務。御坊中、御坊広域補導センター、清流中、湯川中を経て比井小と丹生中の教頭、名田中と印南中の校長を務めて退職。現在、農業や漁業に従事する傍ら、紀州日高漁協代表監事、近畿地区公立中学校修学旅行委員会顧問も務めている。

 以前から出馬を勧める声を受け、自身も地方政治に関心を持っていたことから、「今回が出馬のチャンス」と決断。「町と住民の間に立ち、将来にわたりこの印南町が発展できるよう、いろんな人の意見を聞くとともに、全国の地方都市の成功例を参考に印南町で実践できることを提案していきたい。町の明るい未来へ向け尽力したい」と意欲をみせており、農林水産業の振興、災害に強いまちづくり、教育環境の整備、リサイクル活動の推進を目指す。特に国・県の補助事業を活用した受益者負担の軽減、休耕地の活用(都会の人で農業をしたい人の誘致)を働きかける。

 町議補選には別の新人男性の名前も上がっており、本人は「前向きに考えている」とコメント。近く出馬を表明するとみられている。

 一方、町長選には日裏勝己町長(68)=2期・皆瀬川=が今年9月議会で出馬を表明。現時点で新人の表立った動きはない。

写真=木村氏