秋の行楽シーズンに合わせ、世界遺産の熊野古道中辺路のゴールデンルートがグーグルストリートビューに登場した。これまで公開されていた中辺路の滝尻王子から継桜王子(つぎざくらおうじ)まで、大辺路の富田坂や仏坂に続き、今年7月、県と田辺市の職員が交代で重さ約20㌔のパノラマカメラを背負い、山道を歩いて撮影。熊野古道で最も訪問者が多いといわれる熊野本宮大社と発心門王子(ほっしんもんおうじ)、大日越(だいにちごえ)などを公開した。

 グーグルストリートビューは、グーグルマップ上で場所、または住所を検索し、画像を表示したい場所に画面右下の人型アイコン「ペグマン」をドラッグすると、まるでその場に立っているかのように、360度の風景を楽しめるサービス。進行方向を示す矢印をクリックすれば、その方向に移動できる。

 熊野古道に関しては、いまから6年前の2013年5月、グーグル社が田辺市の中心市街地から熊野本宮方面へ続く中辺路ルートのうち、滝尻王子から牛馬童子像、近露王子などを経て継桜王子へ続く中辺路ルートを公開。その後、16年には世界遺産の追加登録を記念して田辺市の職員が長尾坂や北郡越(ほくそぎごえ)を撮影、公開した。昨年1月には南紀エリア観光推進実行委員会の西牟婁振興局企画産業課、白浜町、すさみ町の職員らが白浜町富田からすさみ町見老津にかけての大辺路ルートを撮影。富田坂、仏坂、長井坂の画像が公開された。

 今回は同委員会の取り組みとして世界遺産登録15周年を記念し、中辺路ルートの中でも観光客の人気が高い熊野本宮大社から発心門王子まで(約6・9㌔)、同大社付近から湯峰王子までの大日越(約2・2㌔)の2ルートを追加。今年7月30日、同委員会のメンバー6人が交代でパノラマカメラを背負って歩き、撮影した。

 南紀エリア観光推進実行委員会事務局の井出陸斗さんは、「今後も継続して熊野古道の魅力をストリートビューを通じて発信し、訪れる人が増え、地域の活性化につながるよう取り組んでいきたい」と話している。

 閲覧方法は、検索エンジンで「南紀エリア観光情報」を検索し、ウェブページ「南紀エリア観光情報」のメニュー内の「Googleストリートビュー」をクリックすればよい。

写真=発心門王子手前のストリートビューの画像(提供:和歌山県西牟婁振興局)