県の2020年度新政策に関して仁坂吉伸知事と紀南地方の首長が意見を交換する懇談会が30日、田辺市スポーツパークで開かれた。首長からは河川氾濫等の災害対策で「事業完了までの期間を短縮してほしい」との要望があり、仁坂知事は「できるだけ予算をつけ、ぎりぎりのところで頑張る」と回答した。
県側は仁坂知事と各部長、振興局長ら、首長側は日高地方以南の17の市町村長らが出席。県が来年度の新政策重点事項を説明し、上富田の奥田誠町長は全国的に相次ぐ台風や大雨による河川氾濫を受け、「富田川は上富田の生馬橋付近の河床が上がっており、8年前の台風12号の雨量なら越水する可能性もある」と危険な現状を指摘。「いまもしゅんせつ工事を進めてくれているが、全体完了までには20年ほどかかると聞いている。来年度以降、できるだけ予算をつけ、その期間を短縮していただけないか」と要望した。
仁坂知事は、「国の国土強靭化の補助金等を活用しながら一気に進めたいが、なかなかそうもいかない。財政が破綻しないぎりぎりのところで頑張りたい」と理解を求め、河床のしゅんせつは早期の全体事業完了に向け、県事業とは別の市町村事業や民間事業との連携も呼びかけた。
印南の日裏勝己町長は県水道ビジョンに基づく市町村が行う水道施設の老朽化対策、災害対策の県の支援の説明を求め、県は「各市町村には現状の老朽設備更新のための投資や住民の利用料を精査し、将来的な見通しを立ててほしいとお願いしている。そのうえで単独でやるのがいいのか、広域連携で取り組むのがいいのか、県も一緒に最も効率的な形を考えていきたい」などと答えた。
写真=懇談会の冒頭、あいさつする仁坂知事


