御坊市で先月、日高郡内に住む80代の男性が現金をだまし取られそうになるという、訴訟費用名目の特殊詐欺未遂事件があった。ATMコーナーの前で間一髪、被害を防いだのは他の客の機転の利いた行動。その客は大金を手に持った男性が操作に手間取る様子を見て通報したそう。大変なお手柄、御坊署も「不審なところを見過ごさない心、勇気ある行動に感謝したい」とたたえていた。

 御坊署によると、事件は御坊市内のATMコーナーで「大金を手に持った人が操作に手間取っている」という通報があり、署員が急行。間一髪のところで被害を食い止めた。男性は「オオワダ」と名乗る男にだまされ、訴訟費用の名目で、現金を振り込もうとしていたところ。50万円を引き出した後、操作に手間取り、後ろに並んでいた客に一度ATMを譲った。その様子を不審に思った客が110番。自分なら通報していただろうか。

 全国的に特殊詐欺の被害が後を絶たないなか、県内では今年いまのところ発生件数、被害金額とも減少。8月末時点での県内の特殊詐欺被害件数は前年同期と比べて12件減の21件で、被害総額は6分の1の約3260万円になっている。御坊署管内はゼロ。県民の警戒心が高まっているのがうかがえる。一方で犯行の手口はますます巧妙化しているそう。

 特殊詐欺の被害を未然防止するタイミングはいくつかある。本人は一人で判断せず、家族や友達、警察に相談。他人でも、高齢者が携帯電話をかけながらATMを操作していたら、声をかけたり通報したり協力しよう。そして、地域全体で意識を高く持ち、特殊詐欺を撲滅しよう。(笑)