今月1日から消費税が8%から10%に引き上げられた。景気対策としては、飲食料品と定期購読の新聞については8%に据え置く軽減税率の適用を導入。さらにキャッシュレス決済で買い物すると、ポイントが還元されるという制度も取り入れられた。

 日本のキャッシュレス決済は世界的にみて遅れているらしい。IT化が進んでいる中国で生活したことがある知り合いの話だと、お年寄りらも積極的にキャッシュレスを利用しているという。確かに電子マネーは現金を持っていなくても済むし、離れた友達にも銀行を通さずに送金することもできる。物々交換の不便さから通貨が使用されるようになったが、将来的には現金がなくなる時代が来るかもしれない。

 しかし、IT化の進む速さについていけない中高年がいるのではないか。そう言う筆者自身もクレジットカードをつくったのはつい最近で、携帯電話を活用したキャッシュレス決済を始めてからもそれほど時間が経っていない。しかし、やってみると、結構簡単で便利。個人的に感じるメリットは、使用した履歴が残るため、知らない間に財布から現金がなくなり、「何に使ったのか」と首をかしげることがなくなった。無駄遣いも把握でき、家計簿として活用できることもうれしい。

 消費増税に関する小売店への取材で、「ポイント還元が始まったが、まだまだ現金で支払われる人が多いです」という声も聞かれた。キャッシュレスは消費者の負担を軽減する制度。「ITはちょっと苦手」という中高年もいるだろうが、身近にはITに長けた若い者たちもいる。この機会にキャッシュレス決済に取り組んでみてはいかがだろう。(雄)