日本人で英語が話せる割合は2割と言われており、ほとんどの人が話せない状態だ。さまざまな原因があると思うが、最近ネットでみつけた「英語の発音が良い日本人を笑う」という内容の記事が目についた。水を意味する英語のWaterを「ウォーター」でなく「ワラ」など、ネイティブっぽいしゃべり方をする人を笑ったり馬鹿にする風潮があるとのことだ。
大人の世界ではあまりないかもしれないが、中学生時代を振り返れば、英語の発表会でネイティブっぽい発音を意識している人を多くの生徒が笑うことは確かにあった。そのせいか、自身が発音するときは恥ずかしがり、いかにもカタカナ英語というしゃべり方をしてしまい、結局発音力が身につかない。テレビのバラエティ番組でもネイティブな発音を面白がる場面はよく見られる。
先日、北海道で開かれた津波サミットの高校生フォーラムで2人の日高高校生が参加した。終わった後、感想を聞くと、英語圏以外の多くの外国人の英語力に驚いたとのこと。筆者も世界の高校生が集まるフォーラムはよく取材するが、確かに海外の高校生は当たり前のように英語を話す。英語がわかる人でも聞き取りが難しいという発音も多いが、それでも恥ずかしがることなく堂々とした英語で意見を述べている。
フォーラムに参加した2人は海外の高校生の英語力に触れ「もっとコミュニケーションをとれるよう英語を勉強したい」と気持ちを新たにしたようだった。日本人の英語力の低さはさまざまな問題があると思うが、何より大切なのは英語を学びたいと思う意欲だ。英語教育を充実させるとともに、まずは学ぶ意欲が身につく機会を提供することが大切だろう。(城)


