今年5月、神奈川県川崎市で長期間ひきこもり状態だった50代男性が20人を殺傷した事件などをきっかけに、全国的に中高年のひきこもりに対する相談が増えているなか、美浜町の民生児童委員協議会が25日、役場で研修会を開き、ひきこもり者や家族への対応について学んだ。
講師は、御坊保健所の精神保健福祉士の中家嘉章さん(35)。中家さんはひきこもりについて「家族以外との交流がないまま、6カ月以上自宅などにとどまり続けている状態」と定義を示し、大きく分けて、社会生活上のトラブルなどから外界に対する恐怖心を覚え、社会との接触を拒む社会的ひきこもりと、統合失調症やうつ病などの疾患のせいで社会参加が制限されている病的ひきこもりの2つがあると紹介。社会的ひきこもりについては、相談事例を交えながら、「本人、家族ともに『とにもかくにもまず共感』することが大切」と訴えた。また、ひきこもりの人を支える家族が、本人を追い込んでしまうような対応をとらないように、周囲の人が家族をサポートする重要性も説明した。
「家族から相談があったときは、相談してくれたことを労い、相談以外で把握した場合は困っていることや不安がないか聞いてみる。そして、相談場所として役場や保健所があることを伝えてほしい」などと呼びかけた。
写真=ひきこもり者や家族への対応方法を話す中家さん


