印南町の日裏勝己町長(68)=2期・皆瀬川=が17日、議会一般質問の中で来年2月23日の任期満了に伴う次期町長選への出馬を表明。「希望の持てるまちの未来をみんなでつくるため、山積する課題に勇気を持ってチャレンジしたい」などと決意を示した。現時点で対抗馬の表立った動きはないが、過去2回とも激しい選挙戦を行っており、今後の動向が注目される。
玉置克彦議員が「住民目線に立った強靭で安心、安全なまちづくりを柱としてハード、ソフト両面で精力的に取り組んでおられることは住民の皆さまから高い評価をいただいている」などと、これまでの実績を紹介しながら、出馬の意向をただした。
日裏町長は「2期目も残すところ半年を切った。議員活動と町長の仕事を合わせて丸10年、『希望の持てるまちにしたい』『まちをもっと元気にしていきたい』『まちの創生を町民みんなで実現していきたい』といった思いで取り組んできたが、いまその思いはさらに強いものになっている。三度、立候補し、町民に信を問う覚悟を決めた」と出馬表明。「現状維持では何も変わらない。希望の持てるまちの未来を町民の皆さまとともに創り上げるとの思いを強くしている。新しい時代に勇気を持ってチャレンジし、次代を担う若者や子どもたちを育み、持続可能な地域社会を構築していくことに全身全霊を捧げたい。防災・減災対策、人口減少、産業振興、少子高齢化に伴う子育て環境や福祉施策など、山積する課題に私が先頭に立って勇気を持ってチャレンジしていきたい」と力を込めた。
日裏氏は建設業社長などを経て2009年9月から町議会議員となり、1期目途中の12年1月に辞職し、町長選に出馬。当時現職だった玄素彰人氏との一騎打ちに勝利して初当選。16年2月の町長選では新人の故湯川和幸氏を破って現在に至る。3期目に向けて、これまで5団体から出馬要請が出ている。
写真=「希望の持てるまちの未来を」と日裏町長