子どもの頃は極端な野菜嫌いで、肉と卵と果物ぐらいしか食べるものがなかった。よく無事に大きくなれたものだ。今は、旬の野菜ほどおいしいものはないと思う。きょう8月31日は「野菜の日」だ◆スーパー等で、必ず入り口付近に野菜が置かれているのは、季節感たっぷりで色とりどりの青果類が入り口にあると華やぐからだという。「野菜を食べることは、色素を食べること」と何かの講演で聴いた。色素が栄養そのものであるらしい◆カボチャやニンジンのカロテノイド系色素は強い抗酸化作用があり、老化防止、がん・動脈硬化予防に効果を発揮。トマトやスイカのリコピン、みかんのβクリプトキサンチンもこの仲間。ほうれん草やブロッコリーの鮮やかな緑はクロロフィル(葉緑素)。抗酸化作用のほか、貧血予防や整腸効果もある。目にいいことで知られるブルーベリーやナス、紫キャベツ等のアントシアニン。ポリフェノールの一種で、がんや高血圧など生活習慣病の予防に役立つ。タマネギや大根、白菜、カリフラワーなど白い野菜にも色素はあり、フラボノイドという。これもポリフェノールの一種で抗酸化作用があり、血管を丈夫にする◆昔、家族でドライブした時、トンネルをくぐる拍子に母の耳が詰まり、突発性難聴になってしまった。病院に行くと「心配いらないから、気にせずに新鮮な野菜や果物をたくさん食べていれば治る」と言ってもらい、実際それで治ってしまったのだから、母は「新鮮な野菜」の薬効を絶対的に信用している◆果物王国和歌山は、さまざまな野菜の産地でもある。日高地方にもウスイエンドウ、ミニトマト、キュウリとおいしいものがたくさんある。色とりどりの食卓にすれば自然と栄養もとれる。野菜を楽しめる大人になれてよかった。(里)