美浜町和田、陸上自衛隊和歌山駐屯地(荒木憲司令)の夏祭り「サマーフェスタ2019in和歌山駐屯地」が8日、同駐屯地で開催され、多くの来場者で大にぎわいだった。

 災害派遣などで2年連続中止となり、3年ぶりの開催。待ちわびた親子連れら多くの地域住民が訪れた。水際地雷敷設車からまく餅まきには大人も子どもも熱狂し、クレーン車でぶら下げた提灯が灯されたやぐらの回りでは盆踊りが行われ、まつりん&ぼっくりんと子どもたちが一緒に踊って楽しんでいた。

 昨年春、南部中学校を卒業後、難関を突破し神奈川県横須賀市にある陸上自衛隊高等工科学校に進んだ湯川遥翔(はると)君(16)も夏休みを利用して訪れ、餅をまく方に参加。同校は自衛隊で唯一の高校で荒木司令も卒業生。高校の勉強と防衛基礎学など自衛官としての基礎を学ぶ全寮制の学校。

 湯川君は「入学当初は、秒刻みと言える規律正しい生活に慣れるのが大変でした。卒業生や隊員の方を見習って、立派な自衛官になれるよう頑張ります。サマーフェスタは、大勢の地域の人が楽しんでいるので、日ごろから駐屯地の活動が認められているんだと感じました」と話していた。

写真=まつりんと一緒に盆踊りを踊る子どもたち