蒸し暑くうっとうしい梅雨空が続いている。7日は織姫と彦星が年に一度、天の川を渡って会うといわれる七夕だが、この2つの星の物語も天文学者の目でみれば、それほどロマンチックでもなくなってしまう。
星の寿命はざっと100億年。寿命が100年の人間にとっての1年は、星にとってはわずか0・3秒。織姫と彦星の間の距離は15光年、㌔にすれば150兆㌔になるが、これも無限の宇宙の中ではすぐ隣となる。
私たちは日常、どうしても80年、100年という人生の尺で物事を考えてしまうが、ふと夜空を見上げ、宇宙の時間と空間のスケールを考えると、人類や自分の存在がごみのように感じ、つかの間、日常の忙しさを忘れさせてくれる。
さらに宇宙が面白いのは地球外生命の話。世界の天文学者の99%はその存在を確信しており、人類以上に高度な文明を持ち、地球に来ているとまではいわないが、この地球の存在と宇宙のスケールからすれば、いないと考える方が無理があるという。
2017年10月、観測史上初めて太陽系外から飛来した天体「オウムアムア」が見つかり、宇宙人の探査機ではないかと話題となった。いまから6年後には、NASAが土星最大の衛星タイタンの探査機を打ち上げる。
地球から40光年離れたみずがめ座に、トラピスト1という惑星系を持つ小さな恒星(赤色矮星)が見つかった。7個の惑星のうち3個は、ハビタブルゾーンという恒星からの距離が生命誕生に適した範囲内にあり、しかも大量の水が液体で存在している可能性があるそうだ。
ついに地球外生命が見つかるか。その大ニュースが日高新報にも載る日がきますように。七夕の短冊に願いを書きたくなる。(静)


