御坊広域行政事務組合(管理者=柏木征夫御坊市長)は27日の議会定例会終了後、次期御坊クリーンセンターの整備方針として「現施設を廃止し、新たにし尿処理施設を整備する」とする汚泥再生処理センター施設整備基本計画を報告した。

 熊野にある現在の御坊クリーンセンターは第1施設が1988年、第2施設が94年に竣工し、汚泥再生処理センターとして04、05年度にリニューアル工事を実施。建物を流用し、処理方式の変更や内部機器の更新を行っている。

 今回、建設から第1施設は30年、第2施設も25年がたち、施設、設備ともに一般的な耐用年数を超えて老朽化が進んでおり、経済性の面から施設の延命化と比べて更新に優位性がみられることなどから建て替えを決定。現施設の東側隣接地約8000平方㍍に、22年度から25年度までの4年間で工事を行い、26年4月の稼働開始を目指す。

 一日当たりの計画処理量はし尿20㌔㍑、浄化槽汚泥94㌔㍑、集落排水施設汚泥15㌔㍑の計129㌔㍑。水処理方式は生物学的脱窒素処理方式と高度処理を採用する。概算事業費は53・9億円。今後は工事までに今年度から生活環境衛生調査を行い、来年度から建設工事請負事業者を選定する。

 定例会では新しい議長に美浜町の籔内美和子町長が就任。条例の一部改正や一般会計補正予算の3議案を原案通り可決した。