今年3月に卒業した高校生のうち、就職を希望した人の県内の企業等への就職率(県内就職率)は前年比2・8㌽アップの77・9%で、過去10年間で2番目に高い水準となった。企業の人手不足が続くなか、県は県内就職率の目標を来年は80%、7年後の2026年度は90%に設定。引き続き企業ガイダンスの開催などに力を入れるという。
県内高校の就職を希望していた卒業生の県内就職率は、11年度の78・8%が過去10年間の最高で、12年度は77・9%。13年度から5年間は75%前後で横ばいが続き、今年春の18年度卒業生は前年度より2・8㌽アップし、12年度と同じ77・9%にまで回復した。
大学進学等で県外に出た卒業生は、大学卒業後も大学周辺、または都会に就職するケースが多く、県は5年ほど前から学生ら若者のUターン就職を促進。高校生についても、就職を希望する生徒には給料等の待遇だけにとらわれることなく、通勤や子育て環境も含めて県内の企業のよさを認識してもらおうと、県内就職を支援してきた。
和歌山労働局によると、今年3月の高校卒業生のうち、学校やハローワークを通じて就職を希望した生徒の就職内定率(県外企業含む)は、全国平均99・4%を上回る99・7%となり、過去10年間で最も高い水準。県内での就職を希望した生徒の割合は79・9%で、前年度より5㌽近く上昇し、ふるさと志向が高まっていることがうかがえる。
県内就職率を高めるため、県教育委員会は学校に県内就職の意義を重点的に説明し、未内定生徒には丁寧で粘り強い支援を各校に指示。県商工観光労働部も5年前から応募前サマー企業ガイダンスを開催し、昨年からは高校生と保護者向けの県内企業就職ガイドを作製、配布しており、これらの取り組みが数字に表れた結果となった。
仁坂吉伸知事は「優秀な高校生はぜひ県内で働いてもらって、県内産業の発展に役立ってもらいたい。今年度の県内就職率目標80%の達成、さらに上げられるよう力を入れて取り組む」と話している。
写真=県は先月、県内企業124社が参加する高校生対象の合同企業説明会(応募前サマー企業ガイダンス)を開催

