ネット詐欺の被害を未然に防いだとして、御坊署は25日、御坊島郵便局の2人に感謝状を贈った。

 感謝状を受けたのは局長の楠卓也さん(51)、局員の橋本実季さん(19)。御坊署によると、5月28日、50代の男性が「通販で靴を買おうと思うので送金したい」と郵便局を訪れ、橋本さんが詳しく聞いたところ、「ネットで5400円の靴を買おうと申し込んだので振り込み方を教えてもらいたい」とのことだった。

 やりとりのなかで男性への通知メールを確認すると、送金先が老人ホーム内の個人口座で、問い合わせ先のメールが詐欺特有の英数字を羅列しただけのアドレスだったため、不審に思い、振り込みをやめさせるとともに警察へ届け出た。

 その後の調べで、くつの購入申し込みサイトは、偽の通販サイトだという書き込みが多数寄せられていたのが確認された。

 この日、署長室で大野矢雄署長が2人に感謝状を贈呈。「高額出金でない今回のようなケースでも、詐欺を見破る素晴らしい顧客対応。お客さんとの距離が近く、普段からの高い意識のたまものです。高額でも少額でも1件は1件。本当にありがたい。これからもよろしくお願いします」と感謝を述べた。

 採用2年目という橋本さんは「研修を受けていたのと、先輩たちが一緒に対応してくれたので気づけた。役に立ててよかった」とにっこり。楠さんは「今回は相談してもらったからこそ。コミュニケーションをとって、地域の人が気軽に来やすく、利用しやすい局を目指し、身近な存在になれるよう心がけているなか、本当によかった。これからも何でも相談してもらえれば」と話していた。

写真=大野署長から感謝状を受ける楠さん㊨と橋本さん